真福寺(長岡市小国町)

市町村合併になっても、今もしっかりと町名が残っている旧刈羽郡小国町。小千谷市に隣り合うこの町の、やや小高い丘に建つこの寺に、208年前の享和2年、貧しい身なりで年は老いているものの、大柄で剛健そうな一人の修験者が訪れました。この僧こそ、当時85歳の木喰上人その人で、しばらくこの近辺に滞在した翌々年、雪解けを待ちかねた早春に、隣村の神社にそびえ立つ大きな神木である欅から、身の丈2メートル43センチ、重さ500キロを超える巨大な「阿吽(あうん)」仁王尊像を作り上げました。

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その10日のあいだ、昼は庶民への布教や救済活動をし、夜になってからろうそくや線香の灯りを頼りに刻像していたそうで、その生涯が謎に包まれている木喰上人のこれもまた一つの謎とされています。この仁王尊像は、全国にある木喰仏の中でもその大きさと圧倒される存在感で傑作の一つとなっており、同寺への緩やかな石段を上り詰めた入り口に建っています。また、その石段脇には、大正期に日本ではじめて木喰仏を再発見し世に広めた、柳宗悦の筆跡になる石碑が建てられてあります。真福寺にはこのほかに、2体の木喰仏もお堂に安置されています。

【真福寺(新潟県長岡市小国町)】
・アクセス/関越自動車道 小千谷ICより国道403号線を車で約20分
・問い合わせ/0258-95-2173 真福寺

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