上前島金毘羅堂 三十三観音(長岡市)

長岡市の郊外、JR信越本線と上越線に挟まれた、のどかな住宅地の一角にある上前島金毘羅堂。写真のように小さな祠で、この中に木喰仏が合計36体祀られています。そのどれもが、かなり擦り減っており、中には表情さえ分からない木喰仏もあります。
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言い伝えによりますと、この祠周辺はこどもたちの格好の遊び場で、ここにある木喰仏も彼らにとっては遊び道具であったそうです。そのためご覧のような姿になっており、それはつまり木喰仏が、いかに身近な仏像として人々に親しまれ、崇められていたかを物語っています。新潟県民俗学会の駒形氏は「木喰上人は特に貧しい人たちがいるところを訪ねて木喰仏を彫って行ったと聞いております。その布教は『拝みなさい』というのではなく『さあどうぞ触って、撫でて一緒になって拝みましょう』というスタンスだったのでしょう。特に、こどもたちの遊び道具になっていたという、ここの木喰仏はそれを象徴しています。それは誠に稀なことと思います.そう遠くないところにいる良寛さんにも通じるところがありますね。」とおっしゃています。こどもたちの遊び道具になっていたにもかかわらず、これまで1体も壊されたり、持ち去られたりしないで、いまもそのままここにあります。

【上前島金毘羅堂(新潟県長岡市)】
・アクセス/JR信越本線 前川駅より徒歩5分
・問い合わせ/0258-35-1122(代表)長岡市観光課

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上前島集落センター前(緑矢印部分)